エンベデッドシステムスペシャリスト
※国家試験
おすすめ度★★★★☆
レベル★★★★
◇概要
マート家電、自動運転などあらゆるモノがつながるIoTが進展する中で、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて組込みシステムを構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現する組込みエンジニアやIoT系エンジニアを目指す方に最適。
システムエンジニアの中で、組込みシステム開発基盤の構築、設計・製造を主導的に行う者を対象としている 。
本試験の基となったのは、日本情報処理開発協会(現 日本情報経済社会推進協会)が実施していたマイクロコンピュータ応用システム開発技術者(初級・中級)である。この試験は廃止されるまで上級試験が実施されることはなく、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の前身である、マイコン応用システムエンジニア試験が事実上の上級試験として位置づけられていたと考えられる。
◇必要な知識
午前Ⅰ:他の高度情報処理技術者試験と共通のスキルレベル3相当の問題が出題される。
午前Ⅱ:スキルレベル4かつ重点分野は「コンピュータ構成要素」「ハードウェア」「ソフトウェア」「システム開発技術」であり、コンピュータシステム系統の問題は殆どが重点分野である。スキルレベル3の中で対象は、「システム構成要素」「ネットワーク」「情報セキュリティ」「ソフトウェア開発管理技術」
午後Ⅰ・Ⅱ:
1.組込みシステムの設計・構築に関すること
サービスマネジメント(サービスの要求事項、サービスマネジメントシステム、リスク管理ほか)、サービスマネジメントシステムの確立及び改善(導入計画の立案、導入と運用の実施、監視とレビュー、改善計画の策定と管理ほか)など
2.サービスの設計・移行に関すること
新規サービス又はサービス変更の計画、設計及び開発、移行(アプリケーションシステムの受入れ、サービスの受入れ、サービス受入れ基準ほか)など
3.サービスマネジメントプロセスに関すること
サービス提供プロセス(サービスレベル管理、サービスの報告、サービス継続及び可用性管理、サービスの予算業務及び会計業務、キャパシティ管理など)
4.サービスの運用に関すること
システム運用管理(運用管理、障害管理、障害時運用方式、パフォーマンスの調整ほか)、運用オペレーション(システムの監視と操作、稼働状況管理、ジョブスケジューリング、バックアップとリストア、構成品目の格納庫管理ほか)、サービスデスクなど
◇資格合格基準
すべての時間区分で満点中の60%以上で合格
◇試験時間
午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
◇受験料
5700円(税込)
◇学習方法(書籍)
午前の対策をしっかり行うこと重要で、参考書プラス過去問題での理解を深めていくのが良い。
午前の知識が基盤になってくるので、午前の対策をしっかり行い基礎を固めることが重要。
出題数は少ないがアナログ関連の問題も出題される。
【参考書】
◇受験申込URL
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html
◇その他
下記の試験に合格又は基準点を得れば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
・応用情報技術者試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
・情報処理安全確保支援士試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
・情報処理安全確保支援士試験の午前Iに基準点以上を得ること。
◇参考URL
【公式】https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html
https://www.itec.co.jp/examination/es/
https://www.nsnq.tech/entry/2017/10/11/221056