システムアーキテクト
※国家試験
おすすめ度★★★★☆
レベル★★★★
◇概要
システム開発、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアを目指す方に最適。
対象者像は「ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組み込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者」。
◇必要な知識
業務分析・システム設計以外の情報技術そのものの深い知識はそれぞれの専門家(スペシャリスト)に任せるという姿勢から、問われるデータベースやネットワーク、セキュリティなどの出題はスペシャリスト試験ほど多くはない。その反面、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験ではほとんど要求されなかった各種専門的な業務分析や業務知識など、上流工程で必要な能力を扱う問題が全面に出題される
◇資格合格基準
午前Ⅰ,Ⅱともに満点中の60%
午後Ⅰ:満点中の60%
午後Ⅱ:論文課題形式で小論文(2200字以上3600字以下)で論述する。A,B,C,Dのランクで採点され、Aランクで最終的に合格となる。
◇試験時間
午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
◇受験料
5700円(税込)
◇学習方法(書籍)
午前Ⅰに関しては他の高度情報処理技術者試験と共通のスキルレベル3相当の問題が出題される。午前Ⅱはそれに加えレベル4のものも出題される。レベル4かつ重点分野は「システム開発技術」「システム企画」である。したがって問題集や過去問を繰り返しこなすことが重要午後Ⅰに関しても過去問の量をこなすことが重要。午後Ⅱに関してはロジックが通っていて具体的な記述も含まれているかが重要なので、章立てや構成をシミュレーションしてつくるトレーニングが有効。
◇受験申込URL
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html
◇その他
下記の試験に合格又は基準点を得れば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
・応用情報技術者試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
・情報処理安全確保支援士試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
・情報処理安全確保支援士試験の午前Iに基準点以上を得ること。
◇参考URL
【公式】https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html
https://csmajors.net/systems-architect-examination/
(調査)晝間、吉村