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ルーティングプロトコル「OSPF」について
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投稿者: Nakamaさん
投稿日:2021/05/31 17:04
更新日:
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分類
技術
テクノロジー
ネットワーク
キャリア
運用・保守
投稿内容
今回は、ルーティングプロトコル「OSPF」についてご紹介していきます。

「RIP」は、ルーティングプロトコルの中で基本的なプロトコルの一つであるリンクステート型に属するプロトコルです。リンクステート型のRIPのデメリットが改良され作成されました。

【OSPFの特徴】
リンクステート型
 リンクステート型の特徴は、各ルータのIPアドレスなどのインターフェース情報(リンクステート)情報を交換しています。この情報のことを、LSAといい、ネットワーク内のOSPFが動作している他のルータに通知します。LSAを受け取った各ルータは、これを基にルート情報を格納するデータベースLSDBでネットワークのルーティングテーブルを作成しています。
 また、ネットワークに変更があった場合、すぐに変更内容を他ルータに伝えます。OSPFでは、ネットワーク全体のルート構成を把握しているため、データベースから変更箇所を特定し、素早くルート情報の更新ができる為、高速なコンバージェンスができます。

〇階層化が可能
 OSPFは、各ルータがネットワークのトポロジを把握するため、ルータの台数が多いほど保持する情報量が増加します。
 しかし、ネットワークをエリアという階層で分割することが可能となっており、エリア内部は詳細な情報を把握し、エリア間はルート情報のみを交換することで、保持する情報量を減らすことができます。

〇トラフィック量の軽減
 ディスタンスベクタ型のRIPなどでは、ルーティングテーブルのほぼすべてのデータを定期的に隣接するルータにアップデートを行っていますが、リンクステート型のOSPFでは、通常、隣接ルータに生存確認のために「Helloパケット」という小さなデータを送信しています。
 ネットワーク情報に変更があった場合に、すべての情報を更新するのではなく、変更箇所の差分情報を更新するのでトラフィック量が抑制されます。 

〇メトリック
 目的までの最適ルートを表すメトリック値には、「コスト」を採用しています。コスト値は、以下の計算式で求めることができ、到達するまでに経由したインターフェースのコストの合計値が最小になるルートが最適ルートと判断されます。

【コスト = 10^8 ÷ 帯域幅(bps)】


〇VSLMに対応している
 サブネットマスクの情報をルーティングアップデートに含めることのできるクラスレスプロトコルなので、1つのネットワークに異なるサブネットが存在しているネットワーク環境でも対応できます。


以上、ルーティングプロトコル「OSPF」についてでした。
参考にしていただけると幸いです。


■参考資料
https://tech.pjin.jp/blog/2021/02/28/ospf_1/
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