プロジェクトマネージャ
※国家試験
おすすめ度★★★★☆
レベル★★★★
◇概要
試験制度のスキルレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。
試験制度上は他の高度情報処理技術者試験と同等のスキルレベル4とされているが、実際には実務経験者でも合格するのは非常に難しい試験として知られており、ITストラテジスト試験、システム監査技術者試験と並ぶ高度情報処理技術者試験の最難関として名高い。
プロジェクトマネージャの社会的な需要は高く、IT業界の花形資格とされている。プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約条件の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバを成長させるマネージャを目指す方に最適。
◇必要な知識
午前Ⅰ:他の高度情報処理技術者試験と共通のスキルレベル3相当の問題が出題される。
午前Ⅱ:プロジェクトマネジメント分野(最高レベル4)が中心に出題されるが、システム戦略や法務、
セキュリティ分野なども出題対象である。プロジェクトマネジメントの国際的な標準知識体系であるPMBOK関連の出題が多い。
午後Ⅰ:コスト管理や品質管理、リスク管理などプロジェクトマネジメントのあらゆる領域から出題される。
午後Ⅱ:1.プロジェクトの立上げ・計画に関すること(プロジェクト,プロジェクトマネジメント,プロジェクトの環境,プロジェクトガバナンス,プロジェクトライフサイクル,プロジェクトの制約,プロジェクト憲章の作成,ステークホルダの特定,プロジェクトチームの結成,スコープの定義,要求事項と見積りなど)
2.プロジェクトの実行・コントロールに関すること
(プロジェクト作業の指揮,プロジェクト作業のコントロール,変更のコントロール,ステークホルダの管理,スコープのコントロール,プロジェクトチームの育成,資源のコントロール,プロジェクトチームの管理,スケジュールのコントロール,コストのコントロール,リスクへの対応,リスクのコントロールなど)
3.プロジェクトの終結に関すること
(プロジェクト評価手法と適用技術,プロジェクト完了後の評価指標,プロジェクト計画と実績の差異分析,検収結果の評価,契約遵守状況評価,学んだ教訓の収集,プロジェクト完了報告の取りまとめ,プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの終結 など)
◇資格合格基準
午前Ⅰ,Ⅱともに満点中の60%
午後Ⅰ:基準点の到達で通過
午後Ⅱ:論文課題形式で小論文課題について実務体験をもとに概ね2000~3000文字程度で論述する。A,B,C,Dのランクで採点され、Aランクで最終的に合格となる。
◇試験時間
午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
◇受験料
5700円(税込)
◇学習方法(書籍)
午前Ⅰ・Ⅱ午後Ⅰに関しては他の高度情報処理技術者試験同様、過去問を解いていく方法でよいのだが、午後Ⅰに関しては分野の分け方が明確なので得意な分野と苦手な分野を意識しておくとよい。また読み物としてPMBOKの書籍などに目を通しておくのもよい。午後Ⅱに関してはシステムアーキテクト試験同様、章立てや構成を意識するのが重要。
【PMBOK参考書】
https://www.amazon.co.jp/dp/4274221806
◇受験申込URL
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html
◇その他
下記の試験に合格又は基準点を得れば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。
・応用情報技術者試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
・情報処理安全確保支援士試験に合格すること。
・いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
・情報処理安全確保支援士試験の午前Iに基準点以上を得ること。
◇参考URL
【公式】https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
https://csmajors.net/project-manager-examination/
https://www.pm-siken.com/pmhani.html