普段使用しているメールの送受信には、それぞれのプロトコルに従って送受信を行っています。送信の際には、「SMTP」と呼ばれるプロトコルが使用されていますが、受信の際には、「POP」と「IMAP」と呼ばれる2種類のプロトコルのいずれかを使用しています。
今回は、メール受信のプロトコルである「POP」と「IMAP」についてご紹介していきます。

【POP】
POPとは、Post Office Protocol (ポストオフィスプロトコル)の略称です。主にバージョン3である「POP3」というプロトコルを使用して受信を行っています。

POPの特徴はサーバー上に受信したメールをクライアント側でダウンロードするようにアクセスさせます。
操作している端末上でダウンロードさせるため、サーバーに障害が起きた場合でもメールの閲覧が可能です。
同じアカウントだとしても、操作する端末が違っている場合は、メール閲覧ができず、再度ダウンロードする必要があります。
また、複数端末でダウンロードするので、一方の端末で削除しても片方の端末には残っていることもあります。


【IMAP】
IMAPとは、Internet Message Access Protocol（インターネットメッセージアクセスプロトコル）の略称です。
IMAPはメールサーバー上の内容を参照同期するので、複数端末から同じ受信メールを参照することができます。また、フォルダの構成や既読・未読といったものを一括で管理することも可能です。
メールサーバーに依存するため、サーバー容量を超えたメールデータは保存することができないため、定期的な処理が必要です。

以上、メール受信プロトコルについてでした。
ご参考にしていただけると幸いです。

■参考資料
https://faq.support.biglobe.ne.jp/faq_detail.html?faq_id=12413#sp1