Linuxの勉強をしているとIPアドレスの説明が必ず出てきます。
IPアドレス自体は知っているのですが、CIDRという仕組みが私の所持している参考書の説明では理解が難しかったので、調べた結果を書き出ししようと思います。
□CIDR(サイダー)とは
CIDRとは「Classless Inter-Domain Routing」の略語で、通常クラス分けされるIPアドレスを、クラスの概念を気にする必要なく自由にIPアドレスの割り当てなどができる仕組みです。
CIDRの詳しい説明をする前に、IPアドレスとは何かを説明します。
IPアドレスはネットワーク上の住所のようなもので、データの通信などに用いられます。
IPアドレスはネットワーク部(使用できるネットワーク数)とホスト部(接続できる端末数)の合計32ビットから成り立っており、ネットワーク部とホスト部をどこで区切るかによって、クラスが決められています。
IPアドレスと一緒にサブネットマスクも記載されることがあります。
サブネットマスクは、ネットワーク部とホスト部の区切りを表すもので、ネットワーク部をすべて1で、ホスト部をすべて0で記載します。
(分かりやすいように10進数と2進数の両方を表示しています)
サブネットマスクの2進数に注目してみると、3つ目のコンマまで1が表示されています。先ほど、ネットワーク部をすべて1で表示させると説明しました。上記の図のネットワーク部は24ビット使用されているので、クラスCとなります。
基本的にはこのクラスの通りにIPアドレスが組み分けされますが、接続できるホスト数に対して実際に接続する端末が少なかったりすると、使われないホスト部が空いたままになってしまいます。そういった場合にはホスト部のビット数の一部をネットワーク部にすることで、使用できるネットワークを増やすことができます。
この仕組みをCIDR(サイダー)と言います。
□プリフィックスとは
しかしCIDRでネットワーク部を増減すると、ネットワーク部とホスト部の区切りが分かりにくくなってしまいます。そこで、IPアドレスの横にプリフィックスを記載することで、サブネットマスクがどこで区切られているかを表示させます。
上記の図では、ネットワーク部に26ビット、ホスト部に6ビット使用しています。IPアドレスの比率が変わったため、サブネットマスクも値も変更されています。
CIDR表記では、/(スラッシュ)の横にネットワーク部で使用されているビット数を記入することで、どこで区切られているか分かりやすく表示されています。
IPアドレス周りは専門用語も多く一度で理解することは難しいと思います。
もっと詳しく知りたい方は、MiracleJOBで以下の参考書を紹介していますので、読んでみてはいかがでしょうか。
ネットワークがよくわかる教科書
https://www.miraclejob.com/recommend/detail?cd=2234
Linux勉強の参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
□参考資料
https://wa3.i-3-i.info/word11989.html