今回は、Excelで高度な計算ができるINDEX関数&MATCH関数の検索方法についてご紹介していきます。
Excelでの検索方法は、VLOOKUP関数を使用した検索が定番ですが、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用するとより高度な検索処理を行うことができます。
【関数の定義】
〇INDEX関数&MATCH関数
=INDEX(参照範囲,MATCH(検索値,検索範囲,0))
〇VLOOKUP関数の定義
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])
【INDEX関数&MATCH関数の利点】
・検索値の位置に左右されない (★これが最大の利点)
VLOOKUP関数は、検索値は左端になければならず、検索値に対応する列は、右側にあることが必須となりますが、
INDEX関数&MATCH関数では、データの位置に左右されずに参照することができます。
・データの列挿入が可能
INDEX関数&MATCH関数では、後から列を挿入しても参照先がずれることは基本的にないです。
・データの軽量化が可能
データ量が多い場合、関数検索だと重くなったり、フリーズしたりしますが、INDEX関数&MATCH関数上手く組み合わせることで、軽量化も実現可能になります。
【INDEX関数&MATCH関数の使用例】
図のようなデータテーブル上で検索値に入力した名前からID、部署、年齢などの必要情報を結果(D3~F3セル)取り出してみます。
〇D3セル:ID
[=INDEX(B7:B12,MATCH($B$3,$D7:$D12,0))]
〇E3セル:部署
[=INDEX(C7:C12,MATCH($B$3,$D7:$D12,0))]
〇F3セル:年齢
[=INDEX(E7:E12,MATCH($B$3,$D7:$D12,0))]
をそれぞれのセルに入力すると必要な情報を取り出すことができます。
また、C列に新しく列挿入しても結果がずれていないことが確認できます。
※参照範囲に絶対参照「$」を入れていない場合に限ります。
INDEX&MATCH関数について、ご紹介してきました。
Excelでの検索処理は、業務上使用する場面が多いと思うので、VLOOKUP関数をマスターしたら、次はINDEX&MATCH関数で検索処理を組んでみて、さらなる業務効率化を測ってみてはいかがでしょうか。