今回は、Excel2019で新機能として追加された関数についてご紹介していきます。
【CONCAT 関数】
セル範囲を指定して、特定の文字列を結合する関数です。
2016以前にも「CONCATENATE関数」で文字列を結合可能でしたが、「CONCAT関数」では、範囲指定が可能となったため関数の冗長化をなくすことができます。
〇2016以前の記述「CONCATENATE関数」
=CONCATENATE(A1、B1、C1)
〇2019の記述「CONCAT関数」
=CONCAT(A1:C1)
【IFS 関数】
複数の条件を指定できる関数です。2016以前は、複数条件がある関数を立てる場合、IF関数にネストして作成していましたが、「IFS関数」を使用することで、複雑化しがちな複数条件が理解しやすく記述することが可能となりました。
〇2016以前の記述
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
※複数条件にするには、真(偽)の処理の中にIF関数を入れて処理をしていた。
〇2019での記述「IFS 関数」
=IFS(論理式1,1が真の場合,[論理式2,2が真の場合],・・・)
※IFS関数で偽の処理をしたい場合は、論理式に「TRUE」を入れて、それ以前の条件を満たさないという処理方法も一例としてあります。
【MAXIFS 関数、MINIFS 関数】
条件範囲の中から、条件に一致したセルを検索し、見つかったセルと同じ行や列にある最大(最小)範囲の中の最大(最小)値を返します。
〇定義文
=MAXIFS(最大範囲、条件範囲、条件1、…)
=MINIFS(最小範囲、条件範囲、条件1、…)
【SWICH関数】
指定した値によって取得する結果を分岐します。検索値と値1が一致すれば結果1の処理、一致しなければ値2、値3…と指定した値と一致したものの結果を返します。
特徴として、判定できるのは1つのもので、かつ等しいものしか判定できません。
〇定義文
=SWITCH (検索値, 値1, 結果1, 値2, 結果2,…)
【TEXTJOIN 関数】
指定された区切り記号で区切して 、複数の範囲のテキストを連結できます 。空セルが含まれる場合、空のセルを無視するときはTRUE(または1)、無視しないときはFALSE(または0)と指定します。
〇定義文
=TEXTJOIN(区切り文字,空のセルを無視,文字列1,[文字列2],・・・)
これらの関数を用いて、Excel作業の業務効率化を測ってみてはいかがでしょうか。
■参考元
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/windows-%E7%89%88-excel-2019-%E3%81%AE%E6%96%B0%E6%A9%9F%E8%83%BD-5a201203-1155-4055-82a5-82bf0994631f