本記事では災害対策におけるのDRについて説明をいたします。
■DR(Disaster recovery)とは?
DR(Disaster recovery)とは、情報システムが自然災害などで深刻な被害を受けたときに、
損害を軽減したり、機能を維持あるいは回復・復旧すること。
また、そのための備えとなる設備や体制、措置などのことである。
設備や什器の耐震性の向上、停電対策といった被害を軽減するための措置と、
被災した施設や設備を復旧するための措置、
システムの機能を別の設備で代替して運用を維持する措置などに分かれるが、
システムの運用維持の観点からは特に機能の代替措置が重視される。
データの消失・システム停止が社会の混乱を招く事業もあるため、
2011年3月の東日本大震災等近年の自然災害による建物の倒壊・大規模停電を目の当たりにし、データの消失・システムの停止が社会の混乱を招く事態に発展することから、今までDRを意識していなかった企業も
DRの重要性を考えるようになった。
こうした要件を踏まえると、DRは以下のように分類できる。
※レプリケーション・・・あるコンピュータやソフトウェアの管理するデータ集合の複製(レプリカ)を別のコンピュータ上に作成し、通信ネットワークを介してリアルタイムに更新を反映させて常に内容を同期すること。システムの耐障害性や可用性を高めることができる。
方式1→方式2→方式3になるに従い、復旧時間が短縮されるが、コストが必要となる。
■保護対象・重要度の分類化
一方で、保護対象の種類や重要度をきちんと分類することが大切である。
それほど整合性を要しないデータは、プライマリストレージのレプリケーションだけを
行うケースもあるようだ。
しかし、データベースのように整合性の確保が必要であるデータは、バックアップデータをきちんとレプリケーションしなければデータの整合性が担保できない。
このように対象によって方式を変えることは、費用を下げるコツにもつながるため、新たにDRを検討する際に参考にしていただきたい。
・参考サイト
https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1505/22/news01.html
https://e-words.jp/w/レプリケーション.html