★はじめに★
NICチーミングとは、複数の物理ネットワークアダプターを一つの仮想的なネットワークアダプターとして扱う技術のことです。NICチーミングを使うことによって、システムの可用性が高まります。例えば、2つある内の1つのネットワークアダプターが壊れても、1つの論理アダプターとして機能します。
また、高速通信も可能になります。例えば通信速度が10Gbpsの物理ネットワークアダプターを2個使用して仮想ネットワークアダプターを作る場合、20Gbpsの通信速度を持った仮想ネットワークアダプターが完成します。
★チーミングの種類★
1.フォールトトレランス
フォールトトレランスとは、ネットワークアダプター部分を冗長化する機能のことです。アダプターをプライマリー(メイン)とセカンダリー(予備)に設定します。プライマリーアダプターが、ネットワーク通信を行います。アダプター、LANケーブル等において障害が発生した際に、セカンダリーアダプターに切り替わります。簡潔に説明すると、片方のアダプターが働いてるときに、もう片方のアダプタ-が休憩していると言ったイメージです。
2.リンクアグリゲーション
複数のリンクを使用することにより、通信の幅を増加させる機能です。
下記の図をご覧ください。スイッチ1とスイッチ2に、PCが2台ずつ接続されています。
スイッチ同士は、1本の線で繋がっていますが、この線を2本使用してつなぎ、さらに2本の線を1本の線のように扱います。そうすることで、通信速度が上がり、故障にも強くなります。
3.ロードバランシング
外部から送られてくるトラフィックを複数のシステムが処理分担することで、負荷を軽減させる仕組みです。
今回は以上です。御覧頂きありがとうございました。
参考URL
www.putise.com/architecture/nic-teaming
https://wa3.i-3-i.info/word17140.html