★OSSとは★
OSSとは、作成者がソースコードを無料で公開しているため、改変や再配布が自由に許可されているソフトウェアのことです。代表的なOSSには、Linux、MySQL、プログラミング言語であるPHP、java、Python、WebブラウザであるFire Foxなどがあります。本来、ソフトウェアのソースコードは、知的財産権に相当するため、無償で公開されることはありません。そのため、OSSのように自由に改変したり、自由に利用することは出来ません。
★OSSに認定されるための定義★
https://opensource.org/によると、下記の10個の項目に準拠したライセンスを所有するソフトウェアがOSSとして認定されます。
1.無償で自由に再配布できる。
OSSは、ソフトウェアを販売したり譲渡することを当事者に制限せず、ソフトウェアの販売に使用料やその他の料金を必要としません。
2.プログラムにはソースコードが含まれている必要がある。
ソースコードが、コンピューター上で実行可能な形式で書かれている必要があります。そのため、故意に難読化されたソースコードは許可されていないのです。
3.派生作品である必要がある。
再配布したソフトウェアのソースコードを改変し、さらに再配布することを許可する必要がある。
4.著者のソースコードの整合性
大元のソースコードと、パッチとして提供されるソースコードのどちらも配付する必要があります。
5.個人または個人のグループを差別してはいけない。
個人や企業によって、ソースコードの公開範囲を制限してはいけないということです。
6.活動分野によって差別することを禁じる。
特定の分野にのみプログラムの利用を禁止するなどの行為を行ってはいけない。
7.ライセンスの配付
プログラムに付属する権利は、プログラムが再配布される全ての人に適用され、それらの当事者による追加のライセンスは必要ありません。
8.ライセンスは製品に固有のものであってはならない。
特定製品でのみライセンスを許可するなどの規定を設けてはいけないということです。
9.他のソフトウェアを制限するライセンスの禁止
10.ライセンスは、技術中立的でなければならない。
★メリットと注意点★
OSSを利用するメリットは、以下の通りです。
1.ソースコードが公開されているので、不正なプログラムによって生じたバグなどを、いち早く発見し、修正することが出来る。そのため、他のOSに比べて信頼性が高い。
2.OSSは、ユーザーがいる限り、継続してソフトウェアを利用することが出来るので、安定性が高いのが特徴です。
3.無償で公開されているため、初期費用が安く済みます。
・注意点・
1OSSの種類によって、ライセンスが異なるので、利用規約をしっかりと理解したうえで使用しないといけない。例えば、OSSは無償で公開されているが、OSSを商用目的で使う場合は有償で提供しているなどの規定が設けられている場合もあるので、しっかりとライセンスを確認する必要がある。
★まとめ★
今回はOSSがどういうものなのかについて紹介しました。一口に無償で公開しているといっても、利用目的などによっては、お金が掛かることもあるので、ライセンス内容をしっかりと確認した上で使用するようにした方がよろしいでしょう。
参考URL:
https://qiita.com/bremen/items/c5aa9446e73aa4bc1de0