★スパイウェアとは★
スパイウェアとは、他人の個人情報を(Cookie情報、キーボードへ入力した情報、アカウント情報など)を外部に送信する機能を持つソフトウェアのことです。
スパイウェアに感染されてしまうと、個人情報を外部に漏洩されてしまうだけではなく、ぞの情報を犯罪目的に使われてしまうこともあります。
また、スパイウェアをマルウェアではなく、ソフトウェアと記載した理由は、スパイウェア全部が犯罪目的で使われるものではないからです。しかし、中には明らかに情報を奪い取ることを目的として、他人のIDやパスワードをインターネット上に送信する機能を持つものも存在します。
★スパイウェアの種類(1)★
スパイウェアには、以下の2種類が存在します。
1.有用アプリなどに組み込まれているもの
2.ユーザーの知らないうちに自動的にインストールされてしまうもの
前者は、ユーザーがインストールしたアプリの会社に、ユーザーの利用状況や障害状況などを伝えることを目的としているものが多く、悪意を持たないタイプのスパイウェアです。この場合、アプリの使用許諾書などに情報を送信する旨が記載されていることがあります。
後者は、ホームページの情報を閲覧しただけでダウンロードされてしまうタイプのもので、恐らく他人の個人情報を外部にリークすることを目的とした悪意のあるスパイウェアである可能性が高いです。
★スパイウェアの種類(2)★
1.アドウェア
アドウェアとは、広告表示によって収入を得ることを目的としたソフトウェアのことです。例としては、ネット上の無料アプリをインストールすると、広告が表示されるようになったというのもアドウェアの動きの一種です。しかし、中には広告表示だけにとどまらず、インストールされたデバイス内の情報を不正にインターネット上へと送信するといったマルウェアのような動きをもつものも存在します。
また、アドウェアに感染されたデバイスでは、以下の3つの現象が発生します。
・ホームページ画面が改変される
・ソフトウェアの購入を促すメッセージが表示されるようになる
・定期的に広告が表示されるようになる
2.キーロガー
キーボードの操作の内容を記録することを目的としたソフトウェアです。キーロガーは、漫画喫茶などの公共施設に設置されているPCに仕掛けられていることが多いです。そのため、ネットカフェのPCを利用する際には、IDやパスワードなどの個人情報を求められるアプリなどの利用は控えるべきでしょう。
また、キーロガーは本来、問題発生時に迅速に対応できるよう、ITエンジニアたちが行った作業内容を記録することを目的として利用されていました。しかし、その特性上、個人情報の奪取目的で第三者に悪用されるようになってしまったのです。
3.ブラウザハイジャッカー
ブラウザのTOPページとして表示されるサイトの画像を変更し、自力では設定を変更できなくしてしまいます。ブラウザハイジャッカーに感染されると以下のような現象を引き起こします。
1.Web画面上にツールバーが追加される
2.ブラウジング履歴を外部へ送信される
3.検索エンジンを変更される。
★終わりに★
スパイウェアには、元々はソフトウェアとしての機能を提供していたものがたくさんあります。しかし、いつしか、その便利な機能を私利私欲のために利用しようとする悪意のあるユーザーらによって、マルウェアのような動きをするようになってしまいました。スパイウェアからの脅威を完全に防ぐことは不可能だと思いますが、できる限りのセキュリティ対策を行えば、被害を最小限に抑えることはできるでしょう。これからは、今まで以上に一人一人がセキュリティ意識を高く持って行動することを心掛ける必要があります。