企業のオンプレ環境からAzure上のサービスへ接続する場合や、Azure同士でネットワーク接続を行う場合など、多種多様なネットワーク構成を組むことが可能です。具体的には、Azure内に作成した自社用の仮想ネットワーク上に仮想サーバーと必要なサーバーアプリケーションをデプロイし、オフィスから回線経由でそのサーバーアプリケーションを利用します。
Azureを利用してシステム構築や運用を行う場合は、まずVNetというサービス構成する必要があります。VNetとはAzure Virtual Networkのことであり、Azure内にプライベートネットワークを構築することができます。
VNetには、3種類の接続方法があります。
・S2S接続(サイト対サイト)
サイト間の接続のことで、パブリックIPを設定されたオンプレミスネットワークとAzureのVPN Gatewayを接続する、ネットワークサイト間の接続を行う接続方法です。
インターネットVPNでの接続を選択した場合で、自社内のオンプレミスネットワークをAzure上の仮想ネットワークに接続することができます。
・P2S接続(ポイント対サイト)
個々のクライアント端末(PCなど)とAzure VPN Gatewayを、直接接続する方法です。
個人のPCなどからAzureネットワークへ直接接続することで、オフィスのオンプレミスネットワークに接続されていない遠隔地からAzure上の仮想ネットワークに接続する時などに利用されます。
・V2V接続(VNet対VNet)
VNet間の接続のことで、Azure内の別々のリージョンに設置した、複数の自社のAzure上の仮想ネットワーク間を接続する際などに、V2V接続は使われます。
参照URL:https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-49.html#section-03-01