QRコードは、皆さんもご存知であると思います。お店のレジ横やポスターなどで見かける正方形の枠内に白黒の升が印刷されたコードです。

しかし、QRコードがどのような場面で活用されているのかについて詳しく知っている方は少ないかと思われます。

本日は、QRコードの機能の仕組みと、どのような場面で活用されているかについてご説明したいと思います。

★QRコードが現れた背景★

QRコードが普及するまでは、バーコードを専用の読み取り機でにて読み込む手法がメジャーでした。しかし、バーコードに格納できる情報量には限りがありました。

そこで、もっと沢山の情報を格納することは出来ないか？という要望が株式会社デンソーウェーブに寄せられました。この要望を受けて、多くの情報を格納でき、なおかつ高速で読み取れるようなコードが開発されたのです。それがQRコードです。

★QRコードの仕組み★

・高速で読み取れる理由

QRコード内には「切り出しシンボル」という四角形が配置されています。位置検出やゆがんだコードの外形を正確に検出する役割があり、カメラはこれを捉えることで、対象をQRコードだと認識し、どの角度からでも高速で読み取ることが出来ます。

余談ですが、なぜ四角形の読み取りコードになったかというと、様々な帳票を調べた結果、四角形が最も使われていない図形であったからだそうです。

読み取り機がコードでないものをコードだと読み込んでしまうことを防ぐため、唯一無二の四角形を採用したということです。

★QRコードの活用例★

・QRコード決済

スマホとQRコードを利用した決済サービスのことです。

QRコード決済には2種類の決済方法があります。

1.ユーザースキャン方式

お店にQRコードがあって、お客様がアプリで読み取る方式です。店舗提示型コード決済とも呼ばれています。

2.ストアスキャン方式

お客様のスマホアプリに表示されたQRコードを店舗が読み取る方法です。

どちらの方式を使えば良いのか？という疑問が湧くと思います。決済サービスの種類によって用意されている方式が違います。両方の方式を選べるサービスもあれば、１つしか選べないサービスもあります。

・在庫管理

QRコードの技術は製造現場でも活用されています。製品に個別のQRコードを付与することによって、製造の工程が今まで以上に追跡しやすくなりました。アパレル製品の入出庫管理や店舗での在庫管理、倉庫内でのピッキングなど、あらゆるシーンで活用されている。

・SNS

TwitterやLINEなどのアカウント情報をQRコードに格納することによって、スマホのカメラをかざすだけで、情報を登録することが出来ます。

・入退場管理

サッカーの試合観戦、コンサート、野球観戦などの一部のイベントでは、チケットを購入せずに入場することができます。

インターネットで試合を予約し、スマホに送信されたQRコードを現地の読み取り機にかざすだけで、入場することができます。

★終わりに★

ＱＲコードを知っている方は多いと思いますが、どのようなシチュエーションで活用されているかについて把握している人は少ないと思われます。

スーパーで見かけたり、連絡先を交換するときにQRコードの技術にお世話になったことはありますが、倉庫内の作業やコンサートの入退場などの際にも

QRコードの技術が応用されていることは初めて知りました。QRコードの技術は今後様々な分野で応用されることになると思います。

以上です。ありがとうございました。