皆さん、こんにちは。本日は、IoTについて投稿したいと思います。

★IoTとは★

IoTとは、日本語でモノのインターネットと訳されます。その名の通り、ありとあらゆるモノをインターネットに接続する仕組みのことです。現在は、パソコンやスマートフォンやタブレット端末などがインターネットに接続されています。しかし、IoTでは、電子レンジ、冷蔵庫、自動車、医療機器など、今までインターネットとは無縁であったモノをインターネットに接続いすることにより、これまで実現不可能と思われていた技術を可能にすることが出来るのです。

IOTについて簡単に説明したところで、次はいくつか事例を挙げて見たいと思います。

★IoTの事例★

1.自動車分野におけるIoT

自動車に搭載されたセンサーが位置情報や走行状況、交通情報などのデータをクラウド上に送信します。送信されたデータを解析し、解析したデータを自動車に送り返すことによって、そのデータに応じた安全な運転を可能にします。自動運転技術が普及すれば、長時間運転による疲労によって生じる運転ミスや高齢の運転者に多いアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故などを未然に防ぐことが出来ます。

・its connect

道路と車、車同士を通信することによって、見通しの悪い場所にいる車や人の存在をドライバーに知らせるシステムのことです。its専用の周波数で通信することで、従来のセンサーでは確認できなかったモノの存在を捉えることが出来るのです。

交通事故が発生する原因は、長時間運転による疲労だけではありません。見通しの悪い場所での車と車、または車と人の接触による事故も多いのが事実です。このシステムを活用することによって、交通事故の発生率を格段に下げることが出来るでしょう。

2.農業におけるIoT

農業とITは無縁であると思われがちですが、決してそんなことはありません。IoTの技術は農業の分野にも十分に応用できます。

例えば、山梨県の甲府市にある奥野田ワイナリーでは、ワインの製造にIoTの技術を利用しています。

具体的には、農園内にネットワーク機器を設置し、農園の気温、湿度、雨量に関するデータを10分間隔で取得することによって、今まで防げなかったカビ被害を防げるようになったのです。以前は、農園内の状況を常に確認しておく人員が必要でしたが、IoTの技術を応用することによって、この問題を解消することが出来たのです。IoTの技術は農業を行う際には避けて通れない数々の障害を克服する力があります。それなのにも関わらず、農業とITが無縁に感じる理由は、IT機器の導入に必要なコストを維持することが困難なため、ITの技術を利用している農園が少ないことが原因ではないでしょうか。それ以外にも農村部ではIT機器を導入できる環境が備わっていなかったり、IT機器が収集したデータを正確に活用できる人材が少なかったりと、様々な理由が挙げられます。技術の発展にばかり力を注ぐのではなく、その技術を活用できる環境づくりにも力を注ぐ必要があるでしょう。

３．ペットとIoT

IoTの技術は意外な分野にも応用されています。近年、寂しさを紛らわすために、犬や猫、ハムスターなどを購入し、ペットとして愛用している人が増えてきたのではないかと感じています。旅行や出張などで、遠方に出かけているときはペットの体調を確認することが出来ません。

IoTの技術はその不安を解消することが出来るのです。流れとしては、まず初めに動物の体温を検知するセンサーが内蔵された首輪を装着し、センサーによって収集したデータをサーバーに送信し、サーバー上でデータを解析します。解析した結果を専用のアプリに送信します。この技術ならば、遠方からでも、ペットの体調を確認することが出来ます。

★まとめ★

インターネットの普及によって世の中がより一層便利になったと感じましたが、IoTの技術が普及すれば、さらに便利な社会を形成することが出来るでしょう。今回は、３つほど事例を紹介しましたが、これ以外にもインターネットの技術は、様々な分野にも応用することが出来ます。

しかし、便利になる反面、デメリットも増えるのが事実です。IoTの技術が発展すれば、インターネットに接続される機器の数は増加の一途を辿るでしょう。それによって、今まで以上にモノとモノとの間でプライバシー情報のやり取りが行われるようになるため、個人情報が流出しやすい環境が形成されてしまうことにもなりかねません。セキュリティ系の業務に携わっている人だけではなく、一人一人がITリテラシーを身に着けることがとても重要になってくるのではないでしょうか。