大日本印刷が5G向け透明アンテナフィルムを開発、クルマやビルの窓で送受信が可能に!?

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投稿者：だいすけさん

投稿日：2020/03/27 15:52

更新日：2020/03/27 16:06

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遂に各通信事業社の５Gサービスが始まりました。

5Gについて各社のサービス内容などを調べていたら気になった記事があったので紹介します。

大日本印刷（DNP）は、第5世代移動通信（5G）に対応するスマートフォンのディスプレイや
車や窓ガラスなどに貼り付けることの出来る
5G通信に対応した透明なフィルム型アンテナ「透明アンテナフィルム」を発表しました。

この透明アンテナフィルムを建造物室内の壁や天井、窓ガラス、大型モニター、さらに自動車のガラスなどにも貼り付ける事で、
様々な空間で5G電波を受信しやすくできるというものです。

5Gの高速大容量のデータ通信にはミリ波帯の電波（波長1～10mm、周波数30G～300GHz）が用いられていて従来のマイクロ波と比較してミリ波は近傍製品の影響を受けやすく、

アンテナ設置場所の自由度が低いという問題点があります。
またミリ波は電波の直進性が強く、従来以上の通信環境を確保するにはアンテナの設置数を増やす必要があることも課題になっています。

この問題・課題に対して、今回開発した透明アンテナフィルムは金属材料の選択と形状設計により、
メッシュを視認できない線幅にしても、アンテナに適したシート抵抗を確保できる為、
5G対応製品のアンテナとして十分な性能を発揮出来るとしているそうです。

これにより5G対応のさまざまな製品の意匠性を損なうことなくアンテナ機能を追加することが可能となり、
モバイル機器のみならず基地局やIoT機器等への自由なアンテナ設置が可能になるという。

スマホメーカーは、同フィルムを5Gスマホに貼り付け、本体の外側にアンテナを配置することで、
内蔵する場合よりも端末を小型化することが可能となるみたいです。

また同社は、厚さが0.25ミリの5Gスマホ向け薄型放熱部品「べーパーチャンバー」を1月に発表するなど、データ処理量の増加に伴う端末の過熱対策にも注力している。

今後は透明アンテナフィルムやべーパーチャンバーとIoTプラットフォームを組み合わせて提供する他、
5Gを生かしたVR・ARコンテンツの配信にも取り組む予定との事です。

この透明フィルムアンテナの実用化が出来たら現状の５Gアンテナの設置問題や通信環境問題の解決の糸口の手助けになりそうですね。