近年はCPUがグラフィック機能を備えており、
殆どのマザーボードに HDMI、DVIなどの画面出力端子が最初から付いています。
1.そもそもグラフィックボードとは
・グラボ、またはビデオカードなどといった呼ばれ方もされており、
GPUというチップを搭載し映像処理を専用に行います。
既にCPUやマザーボードにグラフィック機能が搭載されていますが、
高グラフィックスのゲームやデザインソフトを使用する場合は、グラフィックボードが必要です。
・GPUメーカーはこの2社がメインになります。
[NVIDIA]
グラフィックボードメーカーのなかでも非常に多くの製品を販売しています。
なかでもゲームプレイヤーに支持されているGeForceシリーズや、
クリエイター向けのQuadroなどが代表的なシリーズです。GeForceの性能はGT、GTX、RTXとい
う順で高く、
また同じチップセットでも名称の末尾にTiが付くモデルの方が性能が高くなります。
[AMD]
さまざまなグラフィックボードを製造販売しているメーカーで、半導体でも有力な大手の一角
になります。
主な製品シリーズのRadeonはゲーム向けですが、3Dソフトなどを使うクリエイターにはFireが
おすすめです。
Radeonはコストパフォーマンスが良くローエンドユーザーに人気が高いです。
複数モニターに同時出力能力や、発色の良さに人気があります。
2.導入にあたってのGPUの選び方
グラフィックボードは、同じメーカーのチップを使っていても製品モデルが複数あります。
その中で何を基準に導入すればいいかを自分なりにご紹介します。
・動作環境
ゲームソフトや3Dグラフィックソフトを扱う場合は、
目的のソフトウェアの動作環境を満たしているか必ず確認しましょう。
例えば、ゲームのTHE DIVISION 2 PCの必要動作環境は、NVIDIA Geforce GTX 780以上又は
AMDのAMD Radeon R9 280X以上です。
この動作環境を満たさないとスムーズに動作しない場合や、起動すら出来ない場合があります。
反対に要求スペックを大きく上回ることで、美しい映像の再現や処理遅れが少ない快適な映像表
現でゲームを楽しむことが出来ます。
・モデル、メーカー
NVIDIAやAMDといったGPUメーカーの設計基準を元にどんなパソコンでも安定して動作するよう
に作られたリファレンスモデルと
一方で、グラフィックボードを販売するメーカーが設計したものがオリジナルモデルがあります。
大型の冷却ファンを搭載やオーバークロック対応など、GPUメーカーの想定よりも高性能な設計が
特徴的です。
・冷却性能
冷却性能がパフォーマンスを左右するので、ファンやヒートパイプなどの放熱対策がしっかりな
されているか確認しましょう。
GPUは負荷が増えると発熱していき、オーバーヒートを起こしてパフォーマンスを維持できな
くなるので、冷却機能としてファンだけではなく、ヒートシンクやヒートパイプなど
より放熱効果の高い部品を搭載したモデルもあります。
また消費電力を抑えるため、一定温度以下のときにはファンを停止する機能が付いた製品もありま
す。
・PCケースに入るかどうか
性能重視で選んでしまいがちですが、サイズも必ず確認しておきましょう。
冷却性能が高くファンが多くついているモデルでは基本的にサイズが大きいので、
取り付けるパソコンに適したものにしましょう。
グラフィックボードを取り付けるスロットの幅や数はもちろんの事、パソコンのケースサイズ
も重要です。
こちらで以上になります。
参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
参考URL
https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_graphic_board/index.jsp